まったくピアノをひいたことがない人が、まず初めに知っておくべき【3つの基礎知識】について解説します。
- 3つの基礎知識
- ①楽譜と鍵盤の位置
②指番号
③音符の長さとリズム
楽譜と鍵盤の位置
- ピアノの楽譜は大譜表
- 鍵盤は88鍵
- 楽譜と鍵盤の位置の関係
ピアノの楽譜は大譜表
ピアノの楽譜は、五線譜を上下に2段組み合わせた大譜表で書かきます。上の段はト音記号、下の段はヘ音記号で書きます。
88鍵
ドレミファソラシドレミファソラシドレミファソラシ・・・・
このようにピアノの鍵盤は、黒い鍵盤(黒鍵)と白い鍵盤(白鍵)が規則正しく並んでいます。
「ドレミファソラシド」という8つの音のかたまりを1オクターブといいます。1オクターブの最後のドは、次の1オクターブの始まりのドです。
ピアノの鍵盤は7オクターブの音と低音の3音、合計88鍵です。
楽譜と鍵盤の位置の関係
五線譜の音符は音の高さ、鍵盤の位置を表わしています。
楽譜に書いてある音符は、押さえる鍵盤の位置をあわらしているんだね!
指番号
音符の上にときどき数字が書いてあるのを見かけるけど、
これは何?
数字は、曲をスムーズにひくための指づかいを表しています。
指づかいを表すときに使われるのが「指番号」です。指番号は、曲をスムーズにひくための大切な記号です。
例えば、音階をひくときの指番号は次のようになります。
音階をひいてみよう!
左半分のド〜ドは左手、右半分のド〜ドは右手でひいてみましょう。
音符の長さとリズム
- 拍子と小節
- 音符の種類
- 拍子と拍子記号
- リズム
音符の種類と長さの関係をしっかり理解できるよう、4つの項目に分けて解説します。
拍子と小節
一定の間隔で規則正しく並んだ音の一つ一つを拍といいます。いくつかの拍をひとかたまりにして区切ったものを拍子といいます。楽譜上で、拍子ごとに線で区切った部屋の一つ一つを小節といいます。
拍や拍子を理解しやすくするため、例えば、ボールが一定の間隔ではずみながら進んでいくのをイメージしてみましょう。
音符の種類
音符には、長さによっていくつかの種類があります。
- 全音符:拍子の基準になる音符(拍子の一小節分の長さ)
- 二分音符:全音符の二分の一の長さ
- 四分音符:全音符の四分の一の長さ
- 八分音符:全音符の八分の一の長さ
- 休符
- 休符は音符と同様に、楽譜上で使われる記号です。休符は、音が休止している(音が鳴らない)部分を表しています。音符の長さに対応してそれぞれ、全休符、2分休符、4分休符、8分休符があります。
拍子と拍子記号
一定の間隔で規則正しく並んだ音の一つ一つを拍、いくつかの拍をひとかたまりにして区切ったものを拍子といいましたね。
拍子をもう少し詳しくいうと、強い音と弱い音が規則的に繰り返されたものです。例えば、強い音1つと弱い音3つがひとまとまりの拍子は4拍子です。強い音1つと弱い音2つがひとまとまりの拍子の場合は3拍子です。
じゃあ、拍子記号ってなに?
楽譜のいちばん最初に書かれている、文字どおり、拍子を表す記号です。
例えば、次の楽譜の拍子は「4分の3拍子」と言います。
1小節は4分音符が3つ分、という意味です。
リズム
数種類の音符(休符)が組み合わさった一まとまりの音型をリズムといいます。
長さの違う音符とその組み合わせ方によってできるリズムの違いが理解できれば、音符をどのタイミングで弾いたら良いのかがわかるようになります。
練習課題:次の楽譜をひいてみましょう。
まとめ
- 3つの基礎知識
- ①楽譜と鍵盤の位置
②指番号
③音符の長さとリズム
これらを理解すれば、楽譜の音符を見て、「どの鍵盤」を「どのタイミングで」ひけば良いかがわかるようになります。練習課題に取り組みながら少しずつ楽譜に慣れていきましょう。
はじめは難しいかも知れませんが、コツコツ練習を続ければ、自然に楽譜を見てピアノが弾けるようになります。